ステンレス加工、ステンレス彫刻、ステンレスマーキング
ステンレススチールを加工できるレーザー･刻印機･彫刻機をご覧ください。
ステンレススチールは、多くの産業で使用されている金属の1つです。ステンレス鋼は、その耐食性により、医療、工具、航空、自動車、消費財、刃物、宝飾品、看板などの業界において、必要不可欠な素材となっています。また、酸による攻撃にも耐性があり、洗浄や滅菌処理もできますので、用途の広い素材です。ステンレススチールのマーキングは、識別とトレーサビリティだけでなく、パーソナライゼーションにも多く活用され、高い付加価値をもたらしています。
グラボテックは、数あるマーキング手法の中から、それぞれのアイテムに最適なソリューションをご提案します。
- 空圧式･電磁式マイクロインパクト式マーキング
高速で正確なDatamatrixマーキング - 回転彫刻＆CNC彫刻 ミーリング
半永久マーキング、美的、多目的 - 罫書き式マーキング
すっきりとした深彫りマーキング - レーザーによるサーフェスマーキング
耐腐食性が高く、材料のストレスや変形のない高コントラスト深彫りマーキングが可能。 - ステンレスレーザー加工
グラボテックのステンレス用彫刻機
ステンレススチールのレーザー加工は、押し付けて材料を変形させることなく、耐食性が高く、深さのある高コントラストの彫刻が可能です。
マイクロインパクト式刻印機と罫書き式刻印機は、多くの産業用アプリケーションに、高速、正確、美的、深彫りマーキングを提供します。
回転彫刻機は、ステンレス鋼を使用する様々なマーケットで、正確で魅力的な彫刻を提供します。
Lasertrace™は、あらゆる種類の部品のトレーサビリティと識別を容易にします。
Gravostyle™ は、カスタマイズの彫刻ジョブを簡単に作成できます。あなたの創造性を解き放ち、新たな市場を獲得してください。
ステンレス加工機の選定
- ブラックマーキング
ブラックマーキングプロセスは、材料を局所的に融点以下に加熱します。これにより、材料の表面に金属アニーリングカラーに関連した酸化物層が生成されます。精密にフィットさせる場合や、材料の膨らみを回避する場合にも推奨される方法です。熱と酸素の影響下で色が変化する金属、つまり鋼やチタンはアニーリングすることができますが、アルミニウムや非鉄金属はアニーリングできません。一般的に酸化膜は黒色ですが、他のアニーリング色も可能です。
ブラックマーキングは、高コントラストのマーキングを生成するマーキングプロセスです。マーキング表面は、反射する光の量が減り、その結果、どの角度から見ても同じように見える深いマットなブラックマーキングが得られます。これにより、マーキングに傷が付きにくくなります。
- 熱処理プロセス
- 高コントラストで審美的なマーキング
- 暗くなる酸化物コーティングの蓄積
- 低速加工
- ステンレス鋼/その他の合金でのみに対応
- 高ディテール
- ひびや隆起なし
- 最適化されたレーザーパラメータで幅広い色を取得
- マーキング時間が比較的長い
- 彫刻
ステンレスにマーキングする方法として、業界で一般的なのが彫刻です。彫刻は、他の方法と比較して深彫りが可能で、亜鉛メッキなどの材料処理の前後を問わず、マーキングの視認性と耐久性が高くなります。高耐性を求められるメーカーやトレーサビリティ規格を要求する業界での採用が多くあります。
深くてコントラストの高いマーキングを得るためには、レーザーのパラメータ設定が不可欠です。ステンレスのレーザー彫刻は、一般的にレーザー出力を上げ、マーキング速度を下げ、数回のパスでマーキングします。レーザービームを複数回通過させることで、より多くの材料が除去され、きれいな彫刻とエッジが得られます。また、レーザーパスの回数が多いほど、より深いマーキングが可能になります。
- パワーはレーザー光に集約されます。
- レーザー光は、材料の特定の領域のみをターゲットに当てます。
- レーザーの熱が素材の表面状態を変化させます。
- その結果、深くてコントラストの高いマーキングが可能になります。
マイクロインパクト式刻印
マイクロインパクト式刻印機の原理は、振動ツールを使用して材料にくぼみを作るものです。この原理で、ダイレクトマーキング、半永久マーキング、高視認性マーキング、高品質マーキングが可能になります。マイクロインパクト式マーキング技術は、ほとんどの素材に適合し、鋼の種類や硬度に関係なく、一定のマーキング結果を得られます。刻印技術は、除去、変色、腐食など、あらゆる処理に耐えうる高品質のマーキングを提供します。微細マーキングだけでなく、お客様の要求に応じて深さのあるマーキングも可能なため、最も汎用性の高い技術と言えます。
さらに、この技術は材料を加熱せず、厚みに関係なく材料に破壊点を生じさせません。
また、イニシャルコストと運用コストが低くなります。
一般的に高い応力を受けるステンレス部品（特に自動車産業や航空産業）に耐熱・高温マーキングを施すことが可能になりました。
- 空圧式刻印機
当社の刻印機は、速度要件で短いサイクルタイムを求められるアプリケーションのマーキングに最適です。3Dスタイラスは不規則な形状の複雑な部品にもマーキングが可能です。 - 電磁式刻印機
高い精度と一貫性を必要とするアプリケーションに適しています。DataMatrix コードマーキングに特に有効で、トレーサビリティと識別向け高精度マーキングに多く使われています。電磁式スタイラスを使用すると、あらゆる種類のワークに対し微細で深さのあるマーキングを行うことができます。 - 罫書き式刻印機
罫書きマシンは、超硬チップ/ダイヤモンドチップを使用して、ステンレス鋼（最高62HRC）に半永久的ダイレクトマーキングを行います。マイクロインパクト式刻印機とは異なり、先端が振動せず、ワークのサーフェスに沿ってスライドするため、連続した均質な線でマーキングします。罫書きマーキングは静かなため、中空部品を高共振でマーキングする場合、例えばチューブ、シート、銘板などに多く使用されます。 罫書き式マーキング技術は、識別とトレーサビリティのニーズを満たすために、速度や深度などにおいても高品質で最高のマーキングを提供します。
材料を彫刻するのにはカッターを使用しますが、カッターには様々なサイズと形状があり、材料の材質や要求する仕上がりによって選定します。回転彫刻機は、塗装材料やステンレス鋼の彫刻に適応し、小さくて薄い文字やロゴであっても、耐久性のある芸術的な彫刻が可能です。ステンレス鋼を彫刻すると輝きを引き出し、彫刻の側面は自然に見えます。
さらに、均一な彫刻深度は、長期的な視認性に優れ、後からラッカーや塗料を入れて、作品に色を加えることができます。ジュエリー、機械工房、IDプレートの分野で非常に人気があります。ステンレス鋼など硬い材料の彫刻には、カッターをしっかりと固定させるためにコレットスピンドル（高周波スピンドルを含む）が必要です。
ステンレス鋼用のカッターは特定の研磨を施します。穴あけ用のPercut、彫刻用のTwincutなど、様々な種類があります。ステンレス鋼の加工には、切り屑を排出して切削工具の寿命を延ばすために、ステンレス鋼に適合した潤滑システムを使用してください。
