Gravoply™ Laser

CO2レーザー彫刻機 を使いこなす15の レーザー彫刻のヒント

プロジェクトの各ステップを最適化するために不可欠な レーザー彫刻のヒント をご紹介します。

すでに CO2レーザー加工機 を使用して彫刻やカットを行っていて、さらにもっと別の加工に挑戦したいとお考えですか?

オブジェクト製造やサイネージ の分野において、彫刻の精度からカットの品質、ニーズに合ったパーソナライズ設定に至るまで、プロジェクトの各プロセスを最適化する、15の必須 レーザー彫刻のヒント をご紹介します。

グラボテックレーザー加工機LS 100 EX搭載のレーザーノズル

レーザーカットのヒント

非の打ちどころのない結果のために

1. 内部の形状を先にカットする

高品質な仕上がりを確保するために、特にペグボードを使用する場合、外側の形状を切断する前に内側の形状を先に切断 しましょう。これにより、部品が動いたり変形したりするのを防ぐことができます。Gravostyle™を使用すると、カット順序を示すための色コードを設定でき、プロセスをより効率的にすることができます。これは最も重要な レーザーカットのヒント の1つです。
 

2. エアフローを最適化する

特に木材やゴムなどの材料を細かく正確にカットするために、レーザーノズル を組み込むことで CO2レーザー彫刻機 のエアフローを最適化することができます。レンズをほこりから保護するだけでなく、きれいなカットも保証します。

ご注意: レーザーノズルの使用により、カット中の煙や材料の残留物をより効果的に排出することができます。これにより、残留物がある状態でレーザー加工を行うと、それがレーザーによって再加熱されてエッジに付着し、カット表面がわずかに不規則になり、見た目が悪くなってしまいます。

プレキシグラス®サイネージカット

レーザーカットのヒント

完璧な仕上がりのエッジ・レンダリングをマスターするための

3. DPIを調整する

完璧に制御されたエッジレンダリングを得るために、材料に応じてGravostyle™DPI(ドット/インチ)設定を調整 することができます。たとえば、木製オブジェクトの場合、エッジが焦げたり黒くなったりしないようにする ために、300〜500 DPIベクトルの設定を選択します。また、マスキングペーパーを貼り付けた状態でカットを行うことによって 燃焼痕を取り除き、ほこりや煤などの残留物を付着させずに、きれいなピースを保つことができます。アクリルを使用する場合、1000 DPIベクトル以上の設定を使用して、「火であぶって溶かした」表面のような 滑らかなエッジ を実現できます。美しい断面や綺麗な仕上げを行う設定は、高品質のオブジェクトを生み出します。
 

4. デフォーカス

厚みのある材料の レーザーカットのヒント として、3 mmを超える厚さの材料で直線カットを行うには、材料の厚さの3分の1だけデフォーカス することが重要です。材料をデフォーカスするとは、オートフォーカスによって設定された値をずらし、レーザー焦点を表面ではなく材料の内部に位置するようにすることです。

たとえば、10 mmの木材の場合、3 mmのデフォーカスを行うとします。これは技術的で難しく見えるかもしれませんが、ミリ単位の精度が重要です!厚い材料をカットするためには、@4インチの CO2レーザー彫刻機 用レンズ の使用をお勧めします。レーザーレンズの使用について詳しくは、当社の完全ガイドをご覧ください。

Laser tables vector lines engraving

2つの機械設定

のヒントで彫刻を完璧に

5. 前から後ろへの彫刻

彫刻の煙や粉塵はマシンの背面から排出されます。そのため、テーブルの前から後ろに向かって彫刻 することで、新たにできた彫刻に粉塵が付着し、仕上がりが損なわれるのを防ぎます。
 

6. 異なる平坦度に対応するマルチオートフォーカス

彫刻の一貫性を確保するために努力する必要があります。材料に少しでも凹凸がある場合は、Gravostyle™ のマルチオートフォーカス機能 を使用して、彫刻中に複数の焦点距離調整を行い、最終的な仕上がりを完璧なものにします。

お問い合わせ
gravostyle settings computer gravotech

作業時間を最適化

して効率を高める

7. 正確な位置決め

Point & Shoot機能@と CO2レーザー加工機 のレッドポインタにより、小さなオブジェクトでも彫刻やカットを正確に位置決めし、プロジェクトの準備を大幅に簡素化できます。
 

8. 精度と速度のバランス

Gravostyle™ のスピードモードは、最終的な彫刻やカットの前に 簡単なテスト  を実行するのに理想的です。特に極端な精度が重要でないプロジェクトに有用なモードです。
 

9. 解像度の削減

DPIを200〜300程度に下げると、より高速に彫刻 できますが、解像度を下げると細部のシャープさが低下する可能性があることに注意してください(速度と品質の適切なバランスを見つけることが重要です)。
 

10. 位置決めのためのベクター彫刻

非常に低いパワーでレーザー彫刻を行うと、薄いベクター彫刻 となり、作品の美観を損なわないく繊細なデザインを作成できます。これは、位置合わせ用の基準となるブロックを使用せずに、ある形状を別の形状に重ね合わせる場合に特に便利です。カットされた材料の組付け時間を節約できます。

Gravostyle™ ソフトウェアをご覧ください

3つの主要な素材に焦点を当てる

11. 木材のコントラスト

木製アイテムや合板シートに黒く、コントラストの高い彫刻を施すには、DPIを約400 DPIラスタに下げ2mmデフォーカスする ことを検討してください。これにより、木材に深く彫り込むことなく、より鮮明なマークを付けることができます。
 

12. 木材の折り紙

レーザーを使用して木材を曲げることができます。例えば、点線のカットラインを使用してエレガントなヒンジ を作成できます。これは、箱やミニチュアモデルなどのプロジェクトに最適です。

Laser Wood の製品情報
Laser Wood laser folding

13. アクリルカット

アクリルカットを行う際には、使用するカッティングテーブルが仕上がりの品質に影響を与えることがあります。

  • ハニカムテーブル は、カッティング中にピースを固定するのに優れていますが、アクリルはレーザービームの反射に敏感です。そのため、ハニカムのエッジが原因で、アクリル背面に跡が残ることがあります。
  • フローティングピンテーブル は、優れたレーザーカットを行うことができるアクセサリです(全レーザー加工機に対応)。材料との接触面を減らすことで、#ビームの反射による跡を防止#し、切断された部品が変形することなく下に落ちるように設計されています。ピンはビームが接触点を通過しないように配置されています。
     

14. アクリル曲げ加工

アクリルの場合、レーザーをデフォーカスすることで、彫刻せずに加熱し、アクリルを柔らかくし、折り曲げやすくする方法があります。

例えば、3mmのプレートを加工する場合、1mm幅のラスター線を描画し、LS100 CO2レーザー加工機 を使用してデフォーカスさせ、加工スピードを落として処理を行います。
出力は約40Wに設定し、解像度は2400 DPIに調整してください。加工中は常に監視を行い、安全に配慮してください。詳細については、ぜひお問い合わせください。

Acrylics 製品ラインナップを見る
Small signage made with acrylic engraving machine

15. ガラス彫刻

ガラスに彫刻する際は、過熱によるひび割れを防ぐため、#濡れた紙を置いてその上から彫刻するか、Gravostyle™ のラスターモードを有効 にして、彫刻しすぎないようにしてください。これにより、材料に加わる熱を緩和し、ひび割れや破損を防ぐことができます。

ガラス彫刻の詳細はこちら


これで、CO2レーザー加工機 の可能性を最大限に引き出すための レーザー彫刻のヒント がすべて揃いました。グラボテックでは、ユーザーの可能性を最大限に引き出すために、トレーニングの重要性を信じています。そのため、CO2レーザー彫刻機 をご購入の際には、お客様のアプリケーションに合わせた納品講習を提供しています。

詳細については、以下のフォームにご記入の上、お問い合わせください ↓